3月19日、毎年恒例の講演会「夢講座」を開催しました。今年度は、本校が取り組んできたSGHの活動について、立教大学経営学部の松本茂教授を招き、「三島北高校に残したいSGHのレガシー」と題して講演いただきました。また、SGH指定期間の5年間に卒業した学生4人にも登壇してもらい、SGHでの経験を大学でどのように活かしているのかを語っていただきました。登壇した4人は以下のとおり(敬称略)。

  • 工藤由佳(北海道大学文学部3年)
  • 中村友美(新潟県立大学国際地域学部2年)
  • 櫻井美里(立教大学経営学部1年)
  • 庄司遼太郎(明治大学商学部1年)

松本教授は、5年間の取り組みの中での生徒の変化や、生徒が経験したことは、今後必ず必要とされると話してくださいました。とくに、大学進学の準備だけでなく、生涯にわたり必要となる能力を育成する教育プログラムを経験していることを強調しました。具体例として、課題探求型の学習、文理融合型学習、専門家の指導、課題探求学習と英語学習の融合などを挙げました。生徒たちはまだ、実感がないようでしたが、真剣に取り組んだ結果は自分の力になると聞いて、報われたようでした。

レガシー レガシー

登壇した卒業生4人は概略以下のように話してくれました。

  • 工藤さん:高校での海外研修では事前学習を十分やったつもりだったが、実際にシンガポールに行ってみると、当たり前だと思っていたことがそうではなかったことに驚いた。その驚きは、フィールドに出ることの大切さを教えてくれた。
  • 中村さん:英語が好きだった。高校での海外研修を経験して、英語教育と国際協力の双方を学べる大学学部を選んだ。課題研究やグループワークは大学でも役立つ。
  • 櫻井さん:リーダーシップを学んでいるが、高校での課題研究のグループワークがベースになっている。高校で自分自身のことを考える機会が多くあり、大学で将来を模索する上で役に立っている。
  • 庄司さん:高校でベトナム、タイ、シンガポールに研修に行った経験から、学生団体でもネパール支援の活動している。受験を含め、高校の時にしかできないことを真剣に取り組んでほしい。