海外研修を受講している生徒たちが3月13日、校内にある「紫苑の森」でフィールドワークを実施しました。水ジャーナリストの橋本淳司様とNPO法人「雨水市民の会」の笹川みちる様の指導を受けながら、生徒たちは、枯れ池に溜まった落ち葉を取り除いた後、雨水タンクから雨庭への通水実験を行いました。この雨水タンクは、LWIでお世話になっている株式会社タニタハウジングウェア様からご提供いただいたものです。フィールドワークに参加した生徒は、次のように話してくれました。


 

紫苑の森の復活は、私たちにとって手掛けやすく、かつ学校の生徒に一番影響を与えることができます。まず、シンガポール研修で得た知識をローカルに重きを置きながら活かそうと考えました。ただローカルといってもいきなり市の単位で活動をするのは難しいため、校内の森が最適だと思いました。1年生の授業で紫苑の森の散歩をしたとき、いい環境にあるのに何の整備もされてなくてもったいないと思ったことも紫苑の森の復活をしようと決めた動機です。

しかし、決めたものの、最初は掃除をしただけで復活とはいえない状況でした。振り返ってみると、その原因は調査不足です。水が引けないとか、植物を育てる時期ではないとか、浅い考えが裏目に出てしまったのでしょう。今後、森を利用していくのなら、郷土研究部やLWIが新たに始まる新1年生に引き継いでもらいたいと思います。私が1年のときは、LWIのテーマ決めがなかなかできず、決めたものの実践が難しかったり、行き詰まりやすいものを選んだりしたことがありました。そこで私たちのこの活動を新1年生に提案すれば、お互いに助かるのでは、思っています。

今の時期に紫苑の森での取り組みを私たち自身の海外研修での研究成果に反映させるのは大変かもしれません。でも、紫苑の森の見取り図と現状、そして、将来図のアイデアを今まとめています。それを最後のパートで組み込んでいきたいと考えています。SGH甲子園では悔いのないように、今できることをしっかりやってそれを発揮したいです。(2年・杉本虹奈)

雨庭 雨庭 雨庭