令和5年2月12日(日)に3年ぶりに対面開催した、静岡県高校生グローバル課題研究ポスターセッション大会には、県内高校より7校10チーム、本校より13チーム(2年生「総合的な探究の時間」における課題探究チーム7、学校設定科目「海外研修」チーム3、学校設定科目「STEM for SDGs」チーム3)が参加しました。各チームが2回ずつの発表とセッションを行い、時折笑い声もあがるなど、楽しみながら活発に意見交換する様子が見られました。発表参加者の相互投票及び見学者からの投票により、上位3チームにオーディエンス賞が授与されました。

入賞一覧

WWLコンソーシアム構築支援事業拠点校の指定を受けていた令和3年度までに開発された、本校の課題探究カリキュラムの特徴の一つは、探究の成果の発表言語を英語とすることです。主語が明確になる過程で、母語である日本語でぼんやりと言語化していた内容をさらに突き詰めて考察することに繋がり、研究に新たな視点と深まりが加わります。何とか内容をオーディエンスに伝えようと工夫をこらす本校の各発表チームに、多くの称賛の声をいただきました。

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すべての発表とセッション終了後、異なる学校からの参加者同士で3~4人のグループに分かれ、三島北高校生徒がファシリテーターを務めるSDGsワークショップを実施しました。「結婚」や「職人」などのリソースを組み合わせながら、SDGs7番「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」を達成しようとする際に生じた問題をどう解決するかについて意見交換をするグループ活動の中で、ユニークな意見には自然に拍手が送られました。

ポスターセッション

生徒の感想(本校生徒)

  • 英語で伝え、研究を共有することで自分たちの研究を深められることがわかった。セッションの時には、オーディエンスが研究についてあらゆる観点から質問をしてくれた。アプリを実際に使ってみての感想や、対象者への質問を受けて、自分でも研究を振り返ることができた。
  • 英語をハキハキと話し、課題解決のビジョンから現在の段階までをわかりやすく説明している発表がありました。それを聞いて、自チームの現段階の進み具合を確認し、発表する際にはハキハキと相手を引き込むように話すことが大事だとわかりました。
  • 実際に他校の人も含めた意見交換をする事で自分達の課題で見えていなかった部分が明らかになり、更に研究を深めるための材料が多く集まった実りある発表になりました。自分達の発表内容を客観視する力が何より大切だと実感しました。
  • 普段使わない英語を使って発表するのはとても難しかったですが、オーディエンスの方達に伝わるようにセッションの時間に前に行って詳しく話したり、実物を見せたりして、相手に伝わるようにしっかりと目を見て話すことを学びました。
  • 発表中にオーディエンスに語りかけるような仕草であったり、クイズなどを行っていて、良い意味での距離の近さが発表の面白さを作っていると思った。自分の班でも試作品をオーディエンスに直接見たり触れたりして体験してもらったので、学んだことをすぐに活かせた。

生徒の感想(他校生徒)

  • 自分の探究していることは、本当に目標としている人を救える活動なのか、何人の人を救いたいのか、地域貢献とは人が来ることなのかそれとも人を居させることなのか、などについて再確認でき、アイデアを出し合い発想の転換ができたと思います。また、人前に出て発表することは自分の経験値になりました。
  • 今回の発表終わりではなく、発表の最後には今後の課題をあげ、今後どう取り組んでいくべきなのかということが明確に示されているチームが多く、とても良かったと感じました。今回発表したことは過程に過ぎず、ここで終わりではなく持続的に取り組むべき課題だと感じました。また、他のチームの発表を通して、様々な課題があり、その課題に対する取り組み方も様々だなと思いました。
  • 発表会を通して、多くの人に発表を聞いてもらえること嬉しさ、ありがたさを感じることができました。他のチームを見ると、とても深くまで研究し、学校内だけでなく校外に出で多くのことを体験したり、いい研究がいっぱいありました。改めて外側へのアクションの大切さ、探究し続けることの素晴らしさを学びました。