学校設定科目「STEM for SDGs」では、3月にアメリカ・ミネソタ州への数名の生徒派遣を計画していました。しかし今回新型コロナウイルス感染症拡大により取りやめになったため、その代替研修として12月22日、23日に東京方面への研修旅行を実施しました。

CIC Tokyo

 1日目は2学期終業式を終えた午後から出発し、スタートアップ企業の集積地としてのコミュニティ・ワーキングスペースであるCIC Tokyoに訪問し、これまでの研究成果を発表しました。CIC Tokyoに入居している企業の幹部の方にコメンテーターとして同席いただき、ビジネスの面からの専門的なアドバイスをいただきました。その後「Thursday Gathering」という交流イベントに参加し、起業家に質問する生徒もいました。

発表の様子Thursday Gatheringの様子

東芝府中事業所 水素エネルギー研究開発センター

 2日目は府中の水素エネルギー研究開発センターを見学しました。水素エネルギー研究の最先端の研究について学び、実際に工場内で活用されている水素供給施設を見学してきました。

水素エネルギー研究開発センター

国立科学博物館

2日目午後の研修地は国立科学博物館でした。小学生以来という生徒もいました。高校生になり多くの知識を得てからの見学は、改めて多くの発見があり勉強になったことと思います。

見学の様子シロナガスクジラ

 

今年度の活動の総括と捉えて今回の研修を実施しました。特に1日目のCIC TOKYOでの発表会では、1年間の探究の成果を専門家に発表し、指導助言をいただくことにより、残り期間での活動のまとめに向けてさらに意欲を高めることができました。

生徒の感想

  • まず最初に訪問したCIC Tokyoでは今後の社会で求められるスタートアップについて学ぶことができ、とても勉強になりました。2日目の午前に訪問した東芝エネルギーシステムズ府中事業所では、私も関心のある水素エネルギーについて学び、将来の進路を考える上で、とても参考になりました。午後から訪問した国立科学博物館では、高校生の視点から多面的に現代社会の問題などを考察することができ、よかったです。そして、今回の東京研修での専門家からのアドバイスや得たことなどを今後の研究に役立てていきたいと思います。
  • 発表だけでなく、企業に行き、説明を聞いたり実際に働いている人のお話を聞かせていただいたり、施設の中をたくさん見させていただいたことによって自分の視野が広がったと思います。また、自分の成長にとてもいい経験になりました。聞いたことや学べたことは今後色々なときに役立てていきたいです。
  • 初めて知ることがたくさんあり、とても刺激を受けました。特に刺激を受けたのはCIC Tokyoでした。STEMの自分達チームの研究だけでなく、進路選択にも今回の経験が活かせそうです。
  • 知らないことをたくさん吸収できて、有意義な研修になった。 特に一日目のCIC Tokyoでの発表では今までの研究をまとめて仲間と協力し、人前でも堂々と話すことが出来て、楽しかった。ここで学んだことを活かして研究を発展させて1年生に引き継げるよう、準備を頑張りたい。
  • 得られるものが多かったです。普段の生活では絶対に経験できないものでした。 STEM教育を通して沢山のことを学び得ました。東京研修は大きなイベントで見るもの全てが新鮮で楽しかったです。 三北に入学し、STEM for SDGsを取って本当に良かったと思います!!
  • CIC Tokyoで発表したこと、新しくアドバイスを頂けたことはとても良い経験になりました。起業していた高校生も見かけて自分より先を進んでるなと感じたし、この短期間で学べたことも多かったので良い経験になりました。
  • 今回の研修で知らないことがまだ多くあることを改めて実感しました。持続可能な社会の実現に向けたシステムの構築や、それを行うためのビジネスの視点を学ぶことができました。この研修で学んだことをSTEMや探究の授業といった限られた場だけでなく、実生活でも役立てていきたいです。
  • これまでEnergy Pitch!にむけてカーボンニュートラルについて考えてきました。でも施設見学では、考えるだけじゃなくて本気で実践までしている人たちにふれて、今の現状を変えなければならない重要性を強く感じさせられました。たった2日間だったけど、いろんな知識が増えて創造的思考が広がった気がします。
  • 発表で上手く喋れなかったのですが、この研修はとても楽しかったです。また、STEMの友達とより仲良くなれました! 勉強になったことも多く本当に貴重な体験になりました。ありがとうございました。