学校設定科目「海外研修」の履修生徒9名は、12月にベトナム現地研修を予定していました。しかし、新型コロナウィルス感染症拡大によりやむなく中止となりました。代替研修第一弾として、学校代休日である11月14日に東京研修を実施しました。

訪問地① JICA地球ひろば

JICA海外協力隊のOBである、ボランティアの「地球案内人」の方のファシリテーションにより、JICAの事業の概要紹介をしていただいた後、3つのグループに分かれ、カードを使ったアクティビティを体験しました。海外協力隊員が現地で活動した際に経験した悩みに対し、様々なリソースを使って解決する方法を考えるアクティビティを通じ、国際協力の担い手として困難に直面しながらも、しなやかに対応する場面を具体的に想像することができました。体験ゾーンの展示には、触ったり動かしたりする仕掛けが多く施されており、楽しく学びを深めました。

 jica jica

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訪問地② 明電舎本社

明電舎は、学校設定科目「海外研修」の取り組みを支援してくださっている企業のうちの一つです。三井田健取締役社長御臨席のもと、オンラインで結んだベトナム駐在中の社員の方も含め、多くの社員の皆様に3チームの課題研究のプレゼンを見ていただきました。生徒の自由な発想や、粘り強く検証を重ねていこうとする姿勢を高く評価していただくとともに、さらに説得力のある内容とするために必要な要素について、アドバイスをしていただきました。

明電舎 明電舎

明電舎 明電舎

生徒の感想

  • ワークショップでは、実際に海外協力隊の方が感じた悩み事をカードゲームで考えることができてとても楽しかったです。カードゲームをしなければ思いつかないようなリアルな悩み事を知ることができ、それをどうしたら解決できるのかチームで意見を出し合い考えるのはとても良い経験になりました。
  • 飢餓や貧困はあまり身近なことではないと思っていたけど、展示を通して身近に感じることができました。特に、カードを差し込みその国ごとのSDGsの達成度を見ることができる展示で、日本は達成しているだろうと思っていた項目が意外とできていなかったり、他の国が意外とできていたりと、一目で分かり興味深く感じました。
  • ワークショップでは、限りあるものの中から、解決策を導きた出す考え方を学び、年齢的にも未成年で制限のある高校生の私が何か活動をしていく中で、そのような視点を忘れずにいきたいと思いました。展示見学では、領土、国関係なく人間の生存を守るためにされていること、その現状の深刻さについて理解を深めることができました。とても貴重で、楽しく学びのある時間でした。
  • 大きな企業での発表の機会は初めてで、スライド投影のスクリーンも大きく、社員の方もたくさんいてとても緊張しました。しかし、自分たちのこれまでの研究を精一杯プレゼンすることができました。また、普段は聞く機会のない社会人の方の具体的かつ的確な意見やアドバイスを聞くことができ、自分たちのプレゼンで説明できていなかったことや、新しい視点を得るためのヒントを掴むことができたので、今後の研究に活かしていきたいです。
  • 明電舎での発表では、自分たちのチームだけでなく他のチームへのアドバイスもとても参考になりました。研究内容のことだけでなく、いかに聞いている人を説得させるか、いかにスライドの内容をわかりやすくして、理解してもらえるかなど、プレゼンの仕方についても色々アドバイスをいただきました。高校生活でも、社会人になっても必ず役立つであろう、これらのアドバイスを忘れずに、これから活かしていきたいです。