SDGs Quest みらい甲子園静岡県大会実行委員会主催の「SDGs Quest みらい甲子園」の静岡大会ファイナルが3月28日に行われました。今年度の本大会は、新型コロナウィルス感染症拡大のため、静岡大会を含む6つのエリア大会が最高位の大会と位置付けられました。静岡大会には、26校、114チーム、467人が応募し、15チームがファイナリストに選考されました。本校から応募した7チームのうち、2年生の「総合的な学習の時間」の課題探究チームの「Officialタモdism」チームと、学校設定科目「海外研修」履修生徒の課題探究チーム「美少女戦隊MUR」がファイナリストの15チームに選ばれ、セレモニーやディスカッションに参加しました。

officialタモdism1 officialタモdism2

Mur1 Mur2

残念ながら上位入賞を果たすことはできませんでしたが、激戦の静岡大会のファイナリストに残った本校の2チームは、ガチャを介してフェアトレードチョコレートを広めるアイデアや、母子手帳の機能を拡大するアイデアについて堂々と発表し、他校と活発な意見交換をすることができました。

SDGs Quest みらい甲子園静岡県ファイナリストチームのプレゼンテーションはこちらからご覧いただけます。(YouTube)

生徒の感想

  • 同じ年代の高校生でありながら、社会で問題や課題を発見し、解決に向けて団体を作って活躍している人の話を聞いたことで、難しいながらも若い世代にも社会に向けて踏み込んで主張する機会があるのだと思い知った。大人に頼るだけでなく、自分自身で自分の意見をもっと伝えて社会に参加していく術を持たなければならないと感じた。また、他校の研究内容を知り、自分達がまだ不十分と感じる実行の部分を見習っていきたいと思った。地域コミュニティや行政、時には企業の力も借りながら、研究して計画したプロジェクトを形にして社会に貢献できるか確かめてみたいと思う。
  • 未来甲子園に向けた取り組みから、自分たちが問題を解決してあげるという立場ではなく、その問題が起こっている地域を同じ地球に住んでいる仲間として一緒に解決していくことが大事だということを学びました。だからアクションを行う際も、自分たちのエゴを押し付けていないか、持続可能な活動なのかをよく考えました。またファイナリスト大会当日で、アクションを楽しく行うことが大切だとお聞きして、確かにその通りだと思いました。振り返ってみると、仲間や先生、企業の方と協力することで楽しさがうまれ、自分たちの望む結果が得られたことでさらに楽しさがうまれていたことに気がつきました。だからこれまで活動を続けてくることができたと思います。
  • 自分はなにかの行動を起こすことを極めて苦手としていました。例えば部活の自主練習をしようと思い立ってもいざやる時になるとめんどくさくなってやめてしまったり、また周りの目を気にしてしまって自分から新しいことができずにいました。しかしこの研究を通して、自分から積極的にアクションを起こす大切さを知り、前に比べて行動を起こすことが多くなりました。
  • 高校生や未成年だから社会問題解決の役に立つことは難しいという考え方が変わった。1つのことだけでなく他のものと絡めてプランを考えることでよりニーズに合ったものができることがわかった。
  • アフリカの貧困を助けたいと思い行動していく中で、自分たちにもできることはたくさんあるということと同時に、効果を得るためにはより多くの人に関心をもってもらい協力してもらうことが必要だということもわかりました。そのためにはビジネス化していくことが大事であること、ビジネス化には多くの企業や人々のサポートが必要であることなど、思っていたよりも大変であることも学びました。それでも、大会で、自分1人では思いつかないような多くの案を聞いて、私たちの世代だからこそ思いつくような行動をみんなで意見を出しあっていけば、その大変さを大きく上回るようなよりより世界を目指すことに繋がるのではないかなと感じました。