学校設定科目「海外研修」の履修生徒は、12月にベトナム現地研修を予定していましたが、新型コロナウィルス感染症拡大により中止となりました。代替研修第一弾として、学校代休日である11月15日に東京研修を実施し、二か所の研修地を訪れました。

 

JICA地球ひろば

SDGsワークショップに参加し、特別展「人間の安全保障展」を見学しました。ワークショップでは3つのチームに分かれ、アクティビティを行いました。1枚の写真から状況を読み取り、生活の中にどのような課題があるかを考え、自由にストーリーを考えるアクティビティでは、どの持続可能な開発目標(SDGs)と関係がありそうかを話し合いながら、想像力を働かせてストーリーを作りました。日本のSDGs達成度をゴール別に達成・未達成を分類するアクティビティでは、日本は世界ランキング18位であるということも学びました。特別展には体験型の展示が多くあり、グローバル課題を視覚的・感覚的に捉える仕掛けに感心しながら熱心に展示を見学しました。
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明電舎

学校設定科目「海外研修」の取り組みを支援してくださっている企業のうちの一つ、明電舎本社にて、三井田健取締役社長御臨席のもと、社員の皆様に課題研究のプレゼンを見ていただき、アドバイスをいただきました。大人の皆さんが、真剣に自分たちの話に耳を傾けてくださる様子に緊張しながらも、現時点での研究内容や今後の展望について発表することができました。
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生徒感想

  • 得たものが多すぎるほどで、自分たちの研究だけでなくて、これからの人生に生かせるものもあって、とても良い経験となった。高校生のうちに明電舎の社長さんの前でプレゼンできるなんて本当に貴重な体験だと思うので、今回のことを無駄にしないようにしたい。三井田社長もおっしゃっていたように、机の上だけでは学べないことがたくさんあって、今回の東京研修ではその机の上では学べないことをたくさん学べたなと思った。とても意味のある時間を過ごすことができた。 
  • JICA地球ひろばの展示見学では自分たちの研究に直接関わる内容があって、初めて知る内容ばかりだったので、これはすごく研究に役立つ!と思った。また、実際に現地で使われていたものなどがたくさん置かれていて、他国の問題についてすごく身近に感じることができたし、想像よりも現状は大変なもので、もっと問題意識すべきことが沢山あるんだなと気付かされた。 ワークショップでは、たった1枚の写真から、自分たちの想像力だけで、あんなにもたくさんのことが考えられるのに驚いたし、同じ写真を選んでもここに注目したのかとかこういう視点もあるのかと、考える人によって大きく変わるなと実感した。自分もそういう視点を持ちたいなとか、もっと細かいところまで分析する力をつけたいな、と思った。 SDGsのゴールを全て達成できているところは少なくて、もっともっと環境問題などへの対策を考えるべきだと感じた。お話にもあった通り、やっぱり最後は個人の取り組みによるものが大きくて、だからこそ社会全体で個人個人が社会問題に対する意識を高めるようにするべきだし、自分にできることを少しずつやることが大事だと思った。