12月20日に2020年度全国高校生フォーラムが開催されました。これはSGH指定校、WWL事業拠点校と連携校の生徒が取り組んできた研究内容について、英語によるポスターセッションを行って発表して成果を分かち合うとともに、交流会では英語で意見を交換しながらグローバルな課題についての理解を深める催しです。今年はオンラインでの実施となり、事前に提出した発表動画による審査が行われ、その結果本校の霜出夏希さん(3年生)の研究が「生徒投票賞」を受賞しました。「生徒投票賞」の受賞は、昨年に続き2年連続です。

フォーラム1 フォーラム2

霜出さんは、植物が持つ浄水作用を用いてトイレの汚水を処理する方法を、災害時の避難所のトイレに導入することを提案する研究を発表しました。異なる植物の浄水能力を実験で調べたり、処理済みの水を循環させる仕組みを設計したり、コストを試算したりして、途上国で利用されている技術に学びつつ、付加価値を加えたトイレについて具体的な提案をしてきた過程が評価されました。また、分科会では積極的に発言し、議論の活性化に大いに貢献しました。

受賞した生徒のコメント

今年はコロナの影響でオンライン開催となり、事前に撮影したプレゼンのビデオとポスターだけで自分の研究を伝えるのは難しいと感じました。しかし当日のオンラインの分科会では積極的に発表し、たくさん意見交換をすることができました。1年生の時から続けたこの研究を、3年生の最後に多くの人に知ってもらう機会を得ることができ、とてもうれしく思います。サポートしてくださった多くの皆さん、ありがとうございました。

 受賞した学校の発表を視聴した生徒のコメント

・ある学校のプレゼンテーションは、ただポスターに書いてあることを説明するだけでなく、資料を提示したり、身振り手振りで詳しく説明していたためわかりやすいと感じました。発表している人は皆英語でも堂々と話していました。私たちがプレゼンをするときも自分たちの研究を相手にしっかり伝えられるように参考にしたいと思いました。どの受賞チームも自分の身近で起こっている問題について考え、地元企業と協力したり調査を行っていて、高校生の私たちにも問題解決のためにできることがたくさんあるということがわかりました。

・今回この高校生フォーラムを視聴して、全てのプレゼンがただの綺麗事ではなく、実際のアクションや世界に向けての提言などをしているという点で、自分たちの課題研究に大変参考になりました。また、賞を取った三島北の先輩は本当にすごいと思います。自分も頑張っていきたいと思う良い機会となりました。